“金沙灘”の読み方と例文
読み方割合
きんさたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水は渺々びょうびょうあし蕭々しょうしょう——。梁山泊りょうざんぱく金沙灘きんさたんには、ちょっと見では分らないが、常時、水鳥の浮巣のように“隠し船”がひそめてある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてはまた、金沙灘きんさたんその他の水軍部、造船廠、醸造局、縫工班ほうこうはん糧秣廠りょうまつしょう、諜報機関、楽手寮がくしゅりょうなど数えていったら限りもないほどである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その日、朱貴しゅき(茶亭の亭主、実は山寨の一員)が呼んだ早舟に乗せられて、対岸の金沙灘きんさたんで舟を下りた林冲りんちゅうは、行く行く、その要害には舌を巻いた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)