“糧秣廠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうまつしょう71.4%
りやうまつしやう28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてはまた、金沙灘きんさたんその他の水軍部、造船廠、醸造局、縫工班ほうこうはん糧秣廠りょうまつしょう、諜報機関、楽手寮がくしゅりょうなど数えていったら限りもないほどである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二男賛次郎は大戦中陸軍大尉の資格で糧秣廠りょうまつしょうに通っていたが、疲労のため昭和十九年四月八日病没。長男庸太郎も三十三年三月十四日に病いで失った。
深川の陸軍糧秣廠りやうまつしやうの広場で何十万の人の死んだ所や、両国の橋のちた所などを読んだ。どうも息がつまるやうである。
日本大地震 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
僕は昔この辺に糧秣廠りやうまつしやうのあつたことを思ひ出し、更にその糧秣廠に火事のあつたことを思ひ出し、如露亦如電によろやくによでんといふ言葉のかならずしも誇張でないことを感じた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)