“りょうまつしょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
糧秣廠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その翌々日、こんどは広島の大空襲だといううわさがパッと拡った。上田が夕刻、糧秣廠りょうまつしょうからの警告を順一に伝えると、順一は妹をかして夕食を早目にすまし、正三と康子を顧みて云った。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
あます所は燕麦からすむぎがあるだけだったが、これは播種時たねまきどきから事務所と契約して、事務所から一手に陸軍糧秣廠りょうまつしょうに納める事になっていた。その方が競争して商人に売るのよりも割がよかったのだ。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)