糧秣廠りやうまつしやう)” の例文
深川の陸軍糧秣廠りやうまつしやうの広場で何十万の人の死んだ所や、両国の橋のちた所などを読んだ。どうも息がつまるやうである。
日本大地震 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
僕は昔この辺に糧秣廠りやうまつしやうのあつたことを思ひ出し、更にその糧秣廠に火事のあつたことを思ひ出し、如露亦如電によろやくによでんといふ言葉のかならずしも誇張でないことを感じた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)