日本大地震にほんだいじしん
西暦一九二三年九月三日。うすら寒く、朝から細かい雨が降つた。日の暮に Spatenbräu 食堂の隅の方に行つてひとり寂しく夕餐をした。七月十九日にミユンヘンに著いて以来、教室では殆ど休なく為事を励んだのであつたが、いまだに自ら住むべき部屋 …
作品に特徴的な語句
しゆ ぢゆう 火酒くわしゆ 神聖ハイリーゲ 夕餐ゆふさん げん 仮令たとひ くは たづ 心中しんちゆう いふ よろひ 火焔くわえん 吉原よしはら 背嚢ルツクサツク 驚愕きやうがく 杜絶とぜつ あけ みづ 衆生しゆじやう やうや かうむ あた 牀上しやうじやう かか 紐育ニユーヨーク 灰燼くわいじん 為替かはせ たん たと かみ さか 勃発ぼつぱつ うつ 川原かはら 工廠こうしやう 希臘ギリシヤ 恰好かつかう 這入はひ 伊豆いづ 所詮しよせん 投錨とうべう 上海シヤンハイ 阿片あへん 麦酒ビール ののし こも こま はず 立突リツトル めし 食店レストラン なび 麻克マルク 行過ゆきす 親戚しんせき 調戯からか ことわざ 軽蔑けいべつ くら 寄寓きぐう しばら 是等これら 態々わざわざ すくな 根付ねつけ 娓々びび 其処そこ その 倫敦ロンドン 何処どこ 伯林ベルリン 滴々てきてき ポンド さかん 畏心ゐしん 独逸ドイツ 無所むしよ 為事しごと やや 溺没できぼつ ひた 殷昌いんしやう ほとん よこた