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『日本大地震』
ふりがな文庫
『
日本大地震
(
にほんだいじしん
)
』
西暦一九二三年九月三日。うすら寒く、朝から細かい雨が降つた。日の暮に Spatenbräu 食堂の隅の方に行つてひとり寂しく夕餐をした。七月十九日にミユンヘンに著いて以来、教室では殆ど休なく為事を励んだのであつたが、いまだに自ら住むべき部屋 …
著者
斎藤茂吉
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「改造」1929(昭和4)年10月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約14分(500文字/分)
朗読目安時間
約23分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
酒
(
しゆ
)
住
(
ぢゆう
)
火酒
(
くわしゆ
)
神聖
(
ハイリーゲ
)
夕餐
(
ゆふさん
)
言
(
げん
)
仮令
(
たとひ
)
委
(
くは
)
訊
(
たづ
)
徒
(
と
)
心中
(
しんちゆう
)
云
(
いふ
)
鎧
(
よろひ
)
火焔
(
くわえん
)
吉原
(
よしはら
)
背嚢
(
ルツクサツク
)
出
(
い
)
驚愕
(
きやうがく
)
杜絶
(
とぜつ
)
暁
(
あけ
)
水
(
みづ
)
衆生
(
しゆじやう
)
漸
(
やうや
)
溜
(
た
)
蒙
(
かうむ
)
能
(
あた
)
牀上
(
しやうじやう
)
拘
(
かか
)
紐育
(
ニユーヨーク
)
灰燼
(
くわいじん
)
為替
(
かはせ
)
胆
(
たん
)
縦
(
たと
)
上
(
かみ
)
壮
(
さか
)
如
(
し
)
勃発
(
ぼつぱつ
)
鬱
(
うつ
)
川原
(
かはら
)
工廠
(
こうしやう
)
希臘
(
ギリシヤ
)
恰好
(
かつかう
)
這入
(
はひ
)
伊豆
(
いづ
)
所詮
(
しよせん
)
投錨
(
とうべう
)
上海
(
シヤンハイ
)
阿片
(
あへん
)
麦酒
(
ビール
)
罵
(
ののし
)
籠
(
こも
)
駒
(
こま
)
筈
(
はず
)
立突
(
リツトル
)
飯
(
めし
)
食店
(
レストラン
)
靡
(
なび
)
麻克
(
マルク
)
行過
(
ゆきす
)
視
(
み
)
親戚
(
しんせき
)
調戯
(
からか
)
諺
(
ことわざ
)
謂
(
い
)
軽蔑
(
けいべつ
)
較
(
くら
)
寄寓
(
きぐう
)
暫
(
しばら
)
是等
(
これら
)
斯
(
か
)
拠
(
よ
)
態々
(
わざわざ
)
張
(
は
)
屏
(
つ
)
尠
(
すくな
)
根付
(
ねつけ
)
娓々
(
びび
)
墜
(
お
)
其処
(
そこ
)
其
(
その
)
倫敦
(
ロンドン
)
何処
(
どこ
)
伯林
(
ベルリン
)
滴々
(
てきてき
)
磅
(
ポンド
)
盛
(
さかん
)
畏心
(
ゐしん
)
独逸
(
ドイツ
)
無所
(
むしよ
)
無
(
な
)
焚
(
た
)
為事
(
しごと
)
稍
(
やや
)
溺没
(
できぼつ
)
涵
(
ひた
)
気
(
き
)
殷昌
(
いんしやう
)
殆
(
ほとん
)
横
(
よこた
)
極
(
き
)