“投錨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうびょう83.3%
とうべう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十二月三十一日、午前九時——全く、うまく行ったものだ——万寿丸は横浜港内深くはいって、ほとんど神奈川かながわ沖近くへ投錨とうびょうした。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
横浜に碇泊ていはくしていた外国軍艦十六そうが、摂津の天保山沖てんぽうざんおきへ来て投錨とうびょうした中に、イギリス、アメリカと共に、フランスのもあったのである。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
其處そこ米艦べいかん「オリンピヤ」がう投錨とうべうせるをば、此方こなた武村兵曹たけむらへいそう投手ピツチとして、彼方かなたおと名高なだかきチヤーチの一軍いちぐん華々はな/″\しき勝敗しようはいけつせんことを。
それからあたふかぎり日本の震災を救助する目的で直ちに旅順港にゐる米国分艦隊をして日本へ発航せしめた。また、上海投錨とうべう中の英国甲鉄艦 Despatechデスパテチ 号も既に日本へ向つて出帆した。
日本大地震 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)