“夕餐”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ゆうげ21.4%
ゆうさん17.9%
ゆふげ17.9%
ゆふめし17.9%
ゆふさん10.7%
ゆうめし7.1%
ゆうはん3.6%
ディナー3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“夕餐”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 記録 手記 ルポルタージュ2.2%
芸術・美術 > 彫刻 > 彫刻史 各国の彫刻1.2%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
自分は急いで夕餐ゆうげまして、はしを投出すと直に、螢籠をぶらさげて、ぷいとうちを飛出すのであツた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
電車で新宿まで乗って、それから樹木の間を歩いて行くと、諸方ほうぼうの屋根から夕餐ゆうげの煙の登るのが見えた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
二人は、白葡萄酒などを飲み、しばらくぶりで静かな夕餐ゆうさんをしたのであった。
リギ山上の一夜 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
五、六日つと、京橋采女町うねめちょうの松尾儀助氏から、幾日何時、拙宅にて夕餐ゆうさんを差し上げたく御枉駕ごおうが云々という立派な招待状が参りました。
丁度其前を通りかゝると、軒をれる夕餐ゆふげの煙に交つて、何かうまさうな物のにほひがうちの外迄も満ちあふれて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
夕餐ゆふげの煙は町の空を籠めて、悄然しよんぼりとした友達の姿も黄昏たそがれて見えたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
妹のおすぎは夕餐ゆふめしの支度に取り掛つてゐたが、何時の間にか茶の間の入口に突立つてゐる兄の顏が目につくと吃驚びつくりした。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
幸ひ好い奉公の口があつたが、先づ四五日はゆつくり遊んだが可からうといふ源助の話を聞いて、二人は夕餐ゆふめしが済むと間もなく二階に上つた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
日の暮に Spatenbräuシユパーテンブロイ 食堂の隅の方に行つてひとり寂しく夕餐ゆふさんをした。
日本大地震 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
その夜、夕餐ゆふさんのとき赤彦君は『めしを見るのもいやになつた』といつたさうである。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
夕餐ゆうめしぜんが片づいて、皆ながあちこちへ別れているところへ、俥夫の提灯ちょうちんを先に、突如だしぬけに暗い土間へ入ってきた。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
夕餐ゆうめしには昨夜猫に取られた泥鰌どじょうの残りを清三が自分でさいてご馳走した。母親が寝ているので、父親が水を汲んだり米をたいたりけ物を出したりした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
兄にとっては、実験にきると、花壇に出て、美しい花を摘み、夕餐ゆうはんがすむと、嫂と百合子と、執事の勝見を相手に麻雀を闘わすのが、もっとも彼の動的な生活様式で、あとは唯もう、赤耀館の中で瞑想にふけっているという風でした。
赤耀館事件の真相 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ハロー」「うん——。」「なにをしてるの?」「近代生活を読んでいる。」「妾、銀座へ夕餐ディナーをとりに行くのよ。」「どうぞ…………」「君つきあってくれない。」「O・K」「そんならタクシーで誘いますよ。」
職業婦人気質 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)