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夕餐
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ゆふげ
ふりがな文庫
“
夕餐
(
ゆふげ
)” の例文
半町ばかり行つて復た振返つて見ると、未だ友達は同じところに佇立んで居るらしい。
夕餐
(
ゆふげ
)
の煙は町の空を籠めて、
悄然
(
しよんぼり
)
とした友達の姿も
黄昏
(
たそが
)
れて見えたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
わが歌は冬の
夕餐
(
ゆふげ
)
の
後
(
のち
)
にして林檎
食
(
を
)
しつゝよみにける歌
和歌でない歌
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
涙ぐましき
夕餐
(
ゆふげ
)
とはなる。
巡礼紀行
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
夕餐
(
ゆふげ
)
の
宴
(
え
)
ひらきそむらし。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
上の渡し近くに在る一軒の
饂飩屋
(
うどんや
)
は別に気の置けるやうな人も来ないところ。丁度其前を通りかゝると、軒を
泄
(
も
)
れる
夕餐
(
ゆふげ
)
の煙に交つて、何か
甘
(
うま
)
さうな物のにほひが
屋
(
うち
)
の外迄も満ち
溢
(
あふ
)
れて居た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
夕餐
(
ゆふげ
)
の煙は靜かな町の空へ上つた。
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
夕
常用漢字
小1
部首:⼣
3画
餐
漢検準1級
部首:⾷
16画
“夕餐”で始まる語句
夕餐後