“泄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
も50.0%
もら22.7%
ざら11.4%
さら9.1%
もれ2.3%
たた2.3%
ま2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思わず岸本は支那留学生に事寄せて、国を出る時には想像もつかなかったような苦い経験を、日頃の忍耐と憤慨とを泄(も)らそうとした。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
未(いま)だ必(かなら)ずしも(六四)其身(そのみ)之(これ)を泄(もら)さざるも、而(しか)も((説者ノ))語(ご)((適〻))其(そ)の匿(かく)す所(ところ)の事(こと)に及(およ)ばんに、是(かく)の如(ごと)き者(もの)は身(み)危(あやふ)し。
その上で……如何にも吾輩が最初から計画してやった仕事に相違ない……という事にして、洗い泄(ざら)い泥水を吐き出しましょうかね。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その落いた魚屋(やつ)の襟印を見て帳面に『一円五十銭……茂兵衛』とか何とか私共一流の走書きに附込んだ魚(やつ)を泄(さら)うように引っ担いで走り出て行きます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
奪取(うばひとり)江戸へ名乘出んとは思しが師匠(ししやう)感應院(かんおうゐん)の口より泄(もれ)んも計りがたければ師匠は我十三歳の時に毒殺(どくさつ)したり尚も幼顏(をさながほ)を亡(なく)さん爲に九州へ下り熊本にて年月を經り大望を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
筆者は、その「風邪」なるものの意味がわからないので大いに泣いて駄々を捏(こ)ねたらしく、間もなく許可(ゆる)されて跣足(はだし)で庭に降りると、雨垂れ落(おち)の水を足で泄(たた)えたり蟇(ひき)を蹴飛ばしたりして大いに喜んだ。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わが歌は腹の醜物(しこもの)朝(あさ)泄(ま)ると厠(かはや)の窓の下に詠む歌
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)