“漏泄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうせつ75.0%
ろうえい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
消毒の係りはただちに疵口きずぐちをふさぎ、そのほか口鼻肛門こうもん等いっさい体液の漏泄ろうせつを防ぐ手数てすうをとる。三人の牧夫はつぎつぎ引き出して適当の位置にすえる。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
大都市は、海にむかって漏泄ろうせつの道をひらいている。その大暗渠あんきょは、社会の穢粕かす疲憊ひはいとを吸いこんでゆく。その汚水は、都市の秘密、腐敗、醜悪を湛えてまんまんと海に吐きだす。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかしそれまでは、公衆の富は川に流れ去り、漏泄ろうえいが行なわれる。漏泄とはちょうど適した言葉である。ヨーロッパはかくのごとくして疲弊のうちに滅びてゆく。