“ゆうめし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夕飯72.7%
夕食16.4%
晩食5.5%
夕餐3.6%
夕炊1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四里といっても、地震で壊されたひどい石ころ道ばかりなので、夕飯ゆうめしの支度に間に合うように帰って来るのはなかなか楽ではない。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いつも帰って来ると上機嫌で饒舌おしゃべりをするのに、今日に限ってうんともすんとも云わずに、黙アって坐りこんで、毒でも食べるように不味まずそうに夕食ゆうめしを食べてさ。
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
さすがに心おもしろからずようやく癇癪の起り起りてこらえきれずなりし潮先、えられし晩食ゆうめしの膳にむかうとそのまま云いわけばかりに箸をつけて茶さえゆるりとは飲まず、お吉
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
夕餐ゆうめしぜんが片づいて、皆ながあちこちへ別れているところへ、俥夫の提灯ちょうちんを先に、突如だしぬけに暗い土間へ入ってきた。散らばっていた家の者はまたぞろぞろ出てきて一ところに集まった。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
「きょうネ」とお千は或るとき彼を迎えて夕炊ゆうめしの膳を囲みながらいった。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)