“かはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
河畔64.7%
過般17.6%
加判5.9%
川畔5.9%
過半5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
焚木たきぎとしてこれほどのものはなかろう。烈々れつれつとして燃えかすひとつ残らないという。河畔かはんの貧しい生活者にもこうした天与の恩恵はある。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
過般かはん渡米の日、数多あまたの著名なる人々、いわゆるこの国の思想界の指導者ともいうべき人々に直接あって、その人物にれ、その思想の一端をうかがうの機会を得て
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
岸島の家は老職で、代々「加判かはん」という役が世襲になっている。一般に「加判」は老職連署のことであるが、この藩では監査という含みがあり、公文書を検討しこれを認証する意味をもっていた。
艶書 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
光秀は、十三日午前中、全軍を円明寺川畔かはんに展開した。秀吉軍が、展開するのは、ずうっと遅れた。
山崎合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
実のところ過半かはん想像的の文字もんじであるから、見る人はその心で読まれん事を希望する、塔の歴史に関して時々戯曲的に面白そうな事柄をえらんでつづり込んで見たが
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)