“かわぶち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
川縁40.0%
川淵20.0%
河淵20.0%
河縁20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は行く先々に白い交番が新しく新しく出来て行くのじゃないかと思い思い、抜け裏を潜ったり交番の前を電車の陰になって走ったりして、ヤッとの思いで両国の川縁かわぶちまで来た。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
余等は毎日寺の下の川淵かわぶちおよぎ、三度〻〻南瓜とうなすで飯を食わされた。村から水瓜すいかを買うて来て、川にひたして置いて食ったりした。余は今記念の為に、川に下りて川水の中から赤い石と白い石とをひろった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
まるでそこに捨てられた死の標本のように子供は河淵かわぶちよこたわっていた。それから死の標本はいたるところに現れて来た。
鎮魂歌 (新字新仮名) / 原民喜(著)
そこは活動写真館の前の河縁かわぶちでその町の名物の一つになっている牡蠣船かきぶねの明るいがあり、二つになったともの右側のへや障子しょうじが一枚いて
牡蠣船 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)