“山谷堀”の読み方と例文
読み方割合
さんやぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とほりかゝるホーカイぶしの男女が二人、「まア御覧ごらんよ。お月様。」とつてしばら立止たちどまつたのち山谷堀さんやぼり岸辺きしべまがるがいな当付あてつけがましく
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
今戸いまどわたしと云う名ばかりは流石さすがゆかし。山谷堀さんやぼりに上がれば雨はら/\と降り来るも場所柄なれば面白き心地もせらる。
半日ある記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
向う河岸を山谷堀さんやぼりに通う猪牙ちょきの音の断続したのもしばし、やがて向島の土手は太古のような静寂に更けて行きます。