“七転”の読み方と例文
読み方割合
ななころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(玉虫にむかいて。)人は七転ななころ八起やおきとやら申しまして、悪いあとには又よいことが来るものでござります。まあ、お聞きなされませ。
平家蟹 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ところが人間万事塞翁さいおうの馬、七転ななころ八起やおき、弱り目にたたり目で、ついこの秘密が露見に及んでついに御上おかみ御法度ごはっとを破ったと云うところで
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「これははったりなンだ。ふところはぴいぴいなンだぜ。七転ななころ八起やおきもこの頃はあわただしくてね……」
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)