“七転八倒”のいろいろな読み方と例文
旧字:七轉八倒
読み方割合
しちてんばっとう66.7%
しってんばっとう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
机博士はみるみるうちに、全身ぜんしん針鼠はりねずみのようになって、床のうえに倒れ、しばらく七転八倒しちてんばっとうしていたが、やがて、ピッタリ動かなくなった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
のちに、一座の女たち——八人居た——楽屋一同、そろつて、を磨いたおのかんざしをさした。が、よるると、油、白粉おしろいふちに、の乱るゝ如く、黒髪を散らして七転八倒しちてんばっとうする。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
駕籠の中のひょろ松は大時化しけにあった伝馬船のよう。駕籠が揺れるたびに、つんのめったりひっくりかえったり、芋の子でも洗うような七転八倒しってんばっとう
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
紅裏こううらさっひるがえり、地にえりのうつむきす時、しまはよれ/\にせなを絞つて、上に下に七転八倒しってんばっとう
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)