“七八歳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ななつやつ28.6%
ななやッつ28.6%
しちはつさい14.3%
ななやっつ14.3%
なゝやつ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔色青き白雲天窓しらくもあたま膨脹ふくだみて、えりは肩に滅入込めいりこみ、手足は芋殻いもがらのごとき七八歳ななつやつの餓鬼を連れたり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
村長の爺様じいさまが、突然七八歳ななやッつ小児こどものような奇声を上げて、(やあれ、見やれ、ねずみが車をいて来た。)
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたし七八歳しちはつさい少年時代しようねんじだいから、むかしひとつくつたいしなどをあつめてよろこんだのでありましたが、そのころわたしいし人間にんげんつくつたものではなくて
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
格子をがらりと明けてはいると、長火鉢の前に一人の男が坐っているんです。師匠よりは七八歳ななやっつも若い、四十ぐらいの色のあさ黒い男でした。
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
日本の七八歳なゝやつ迄の娘がかぶる円く張金はりがねはひつて上にはすにリボンの掛つた帽は、巴里パリイへ来て見るとかへつて大学生の正帽であつて、子供には見掛けない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)