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七八歳
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しちはつさい
私は
七八歳の
少年時代から、
昔の
人の
作つた
石の
矢の
根などを
集めて
喜んだのでありましたが、その
頃私は
石の
矢の
根は
人間の
作つたものではなくて
その
人は
古い
穴を
調べることに
興味をもち、ある
日七八歳の
女の
子を
伴れてこの
洞穴の
中へはひつたのです。
穴の
入り
口は、
今より
狹くやう/\
四ん
這ひになつて
中にはひつて
行くと、
女の
子が