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七転八倒
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しちてんばっとう
ふりがな文庫
“
七転八倒
(
しちてんばっとう
)” の例文
旧字:
七轉八倒
机博士はみるみるうちに、
全身
(
ぜんしん
)
針鼠
(
はりねずみ
)
のようになって、床のうえに倒れ、しばらく
七転八倒
(
しちてんばっとう
)
していたが、やがて、ピッタリ動かなくなった。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
後
(
のち
)
に、一座の女たち——八人居た——楽屋一同、
揃
(
そろ
)
つて、
刃
(
は
)
を磨いた
斧
(
おの
)
の
簪
(
かんざし
)
をさした。が、
夜
(
よる
)
寝
(
ね
)
ると、油、
白粉
(
おしろい
)
の
淵
(
ふち
)
に、
藻
(
も
)
の乱るゝ如く、黒髪を散らして
七転八倒
(
しちてんばっとう
)
する。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
M氏は、「そうだったかな」と気軽く言い、小首を
捻
(
ひね
)
りながら、村川を
捜
(
さが
)
しに行きましたが、ぼくは、居たたまれず、船室に駆けこみ、頭を
押
(
おさ
)
えて、
七転八倒
(
しちてんばっとう
)
の苦しみでした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
君が私に殺される幻想を
恍惚
(
こうこつ
)
として
飽
(
あ
)
くなく
貪
(
むさぼ
)
るのがここ数年の私の生き甲斐であった。君は地上の誰よりも狼狽して
踠
(
もが
)
くであろう。現に私の幻想の中で、君は最も醜い姿で
七転八倒
(
しちてんばっとう
)
している。
小さな部屋
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
七
常用漢字
小1
部首:⼀
2画
転
常用漢字
小3
部首:⾞
11画
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
倒
常用漢字
中学
部首:⼈
10画
“七転”で始まる語句
七転