“洲崎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すさき56.3%
すのさき29.2%
すざき10.4%
すのきき2.1%
ベニス2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまとぶかり小夜さよの枕におとづるるを聞けば、都にや行くらんとなつかしく、あかつきの千鳥の洲崎すさきにさわぐも、心をくだくたねとなる。
清澄は安房あわの国の北の端であって、洲崎すのさきはその西のはてになります。いくら小さい国だと言ったところで、国と国との両極端に当るのです。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
明治四十三年の九月に佃島に津波つなみが来た。京橋の築地河岸がし一体にまでその水は押上げたほどで、洲崎すざきや月島は被害がひどかった。
あれから二十日あまりたって、田山白雲は洲崎すのききの駒井甚三郎を訪れました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
……そのうちに、意地にも我慢にもやりきれなくなって、平久町まで駆け戻って、あそこから洲崎ベニスの灯を見ると、ようやく人心地がついた。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)