“眷々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんけん75.0%
ほれぼれ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姉は絵を習い出すと、めきめきうまくなって、師匠の言うことは眷々けんけん服膺ふくようして、熱心に通った。実に師匠思いで、先生から貰ったものは紙一枚でも大切にしまって記念にしていた。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
眷々けんけんの情に堪えざるを、今日のみは、これより夜を徹せん覚悟なれば、悠々として帰心の清興を乱す無く、殊に愈本時刻に入るを喜ぶは、夜行して暁天に近づくを喜ぶに同じく、得意の興趣
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
梅桃桜菊色々の花綴衣はなつづりぎぬ麗しく引纏ひきまとわせたる全身像ほれた眼からは観音の化身けしんかとも見ればたれに遠慮なく後光輪ごこうまでつけて、天女のごとく見事に出来上り、われながら満足して眷々ほれぼれとながめくらせしが
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)