“寐惚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねぼ75.0%
ねとぼ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門野かどの寐惚ねぼまなここすりながら、雨戸あまどけにた時、代助ははつとして、此仮睡うたゝねからめた。世界の半面はもう赤いあらはれてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
氏郷が利家と仲好く、利家は好い人物であり、氏郷と家康とは肌合が合わぬのであった。然様いうことを知らぬような寐惚ねぼけた秀吉では無い。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
(喧嘩の夢を見て、寐惚ねとぼけたんだよ。)とばかりお夏は笑っていたが、喧嘩の夢どころではない、殺人の意気天にちゅうして、この気疾きばやの豪傑、月夜に砂煙すなけむりいて宙を飛んだのであった。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)