寐惚ねぼ)” の例文
門野かどの寐惚ねぼまなここすりながら、雨戸あまどけにた時、代助ははつとして、此仮睡うたゝねからめた。世界の半面はもう赤いあらはれてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
氏郷が利家と仲好く、利家は好い人物であり、氏郷と家康とは肌合が合わぬのであった。然様いうことを知らぬような寐惚ねぼけた秀吉では無い。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
門野が寐惚ねぼまなここすりながら、雨戸を開けに出た時、代助ははっとして、この仮睡うたたねから覚めた。世界の半面はもう赤い日に洗われていた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)