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『熱海へ』
ふりがな文庫
『
熱海へ
(
あたみへ
)
』
彼は徳利を倒にして、細君の顔を見返つた。 「未だ!」周子はわざとらしく眼を丸くした。 「早く!それでもうお終ひだ。」特別な事情がある為に、それで余計に飲むのだ、と察しられたりしてはつらかつたので、彼は殊更に放胆らしく「馬鹿に今晩は寒いな。さ …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新潮 第三十八巻第六号(六月号)」新潮社、1923(大正12)年6月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
憤
(
む
)
験
(
ためし
)
倒
(
さかさ
)
邪
(
よこし
)
切
(
しき
)
加
(
おま
)
徒
(
いたづ
)
恰
(
まる
)
無稽
(
むかんがへ
)
惚
(
のろ
)
来
(
こ
)
憤
(
おこ
)
稀
(
たま
)
明日
(
あした
)
上戸
(
じやうご
)
悪態
(
あしざま
)
一寸
(
ちよつと
)
間
(
ま
)
閑
(
ひま
)
招
(
よ
)
験
(
ため
)
蔵
(
しま
)
昨夜
(
ゆうべ
)
何
(
ど
)
妾
(
めかけ
)
伴
(
つ
)