“悪態”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あくたい83.3%
あしざま16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この猛烈なる悪態あくたいで浮足立った人が総崩そうくずれになって、奔流ほんりゅうの如く逃げ走る。兵馬に槍を貸すことを謝絶ことわった役人連中までが逃げかかる。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あてにしている奴はこの梁山泊りょうざんぱくにはいますまいぜ。李逵や武松の悪態あくたいはお耳ざわりかもしれねえが、また、むりでないところもある
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それにしても彼らは我々の主人花村殿を悪態あしざまに申し復讐するなどと云いおったが何をする気でござろうかの?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
丁度自分の嫌ひな友達を他の友達の前で悪態あしざまに非難して、甘い同感を購ひ、卑怯な満足を覚ゆるといふやうな、内容の伴はぬ彼の自惚れを母は彼に感じたのかも知れない
熱海へ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)