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悪態
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あくたい
ふりがな文庫
“
悪態
(
あくたい
)” の例文
この猛烈なる
悪態
(
あくたい
)
で浮足立った人が
総崩
(
そうくず
)
れになって、
奔流
(
ほんりゅう
)
の如く逃げ走る。兵馬に槍を貸すことを
謝絶
(
ことわ
)
った役人連中までが逃げかかる。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
あてにしている奴はこの
梁山泊
(
りょうざんぱく
)
にはいますまいぜ。李逵や武松の
悪態
(
あくたい
)
はお耳ざわりかもしれねえが、また、むりでないところもある
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仏だ、ああ痛え! おお痛え! いいえ、旦那は
生仏
(
いきぼとけ
)
でござんす。
悪態
(
あくたい
)
ついた野郎を憎いとも思わねえで、御親切な御手当は涙がこぼれます。
旗本退屈男:04 第四話 京へ上った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
ここでも
悪態
(
あくたい
)
を
吐
(
つ
)
きながら二人はドンドン走って行く。第二、第三、第四の陣屋をも、二人は無事に駈け抜けた。ここから先には陣屋はない。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
涙がかわくに従って、老人はまた、元のように、ふて腐れた
悪態
(
あくたい
)
をつきながら、しわだらけの人さし指をふり立てた。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
肉を貫いて木材に打ち込む釘の音、
悪態
(
あくたい
)
を放ちつつ高声に話し合う兵卒の声。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
船長
(
せんちょ
)
はそれにゃ気が進まなかったが、仲間の奴らはみんな賛成して、上陸した。十二日もみんなで宝を探し𢌞り、毎日毎日奴らは俺に
悪態
(
あくたい
)
をつき、とうとう或る朝みんなが船へ行っちまった。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
ひとりは
悪態
(
あくたい
)
、ひとりは
雑言
(
ぞうごん
)
。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
かさにかかった
悪態
(
あくたい
)
の馬子は前へ廻って、
件
(
くだん
)
の侍の胸倉を取ってしまいました。そこで軽井沢の全宿が
顫
(
ふる
)
え上りました。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
途中、ムカッ腹をぶちまけて、独り
悪態
(
あくたい
)
口を叩いてやまなかったのは、もちろん、黒旋風
李逵
(
りき
)
だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そんな事があっては大変ですから、私は御本宅の御新造が、さんざん
悪態
(
あくたい
)
を御つきになった
揚句
(
あげく
)
、御帰りになってしまうまでは、とうとう御玄関の
襖
(
ふすま
)
の蔭から、顔を出さずにしまいました。
奇怪な再会
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、さあ斬れ、斬りやがれ、斬って赤いものが出たらお目にかかる、という寸法通りの
悪態
(
あくたい
)
になって、身をこすりつけたから、ますますいけない。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
しまいには飼い主のお松にさえ、さんざん
悪態
(
あくたい
)
をついたそうです。
温泉だより
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と言って
悪態
(
あくたい
)
をつくものもありました。しかしそれは、悪態をつく方が間違っているのであります。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大勢の貧窮組が口々に
悪態
(
あくたい
)
をつき出したけれど、忠作は意地っ張りで
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と、丸山勇仙が
悪態
(
あくたい
)
をつき出す。
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
態
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
“悪”で始まる語句
悪
悪戯
悪口
悪寒
悪魔
悪辣
悪漢
悪罵
悪戯者
悪業