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大声
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たいせい
ふりがな文庫
“
大声
(
たいせい
)” の例文
旧字:
大聲
大声
(
たいせい
)
を放つたり何かしました。併しそれに何も不思議はないぢやありませんか。不思議はそこではなくて、別にあります。
笑
(新字旧仮名)
/
ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ
(著)
現に拙者が
貴所
(
あなた
)
の希望に就き先生を訪うた日などは、先生の梅子
嬢
(
さん
)
を
罵
(
ののし
)
る
大声
(
たいせい
)
が門の外まで聞えた位で、拙者は
機会
(
おり
)
悪
(
わる
)
しと見、
直
(
ただち
)
に引返えしたが
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「めでたい年頭、ことには城中、それがしとてかく
大声
(
たいせい
)
を発しとうはないが、実もって
常日
(
じょうじつ
)
、神尾氏の振舞いには眼にあまる
角
(
かど
)
が少なくござらぬて」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
また万歳を唱えては
悪
(
わ
)
るいと云う主義でも無論ない。しかしその場に臨んでいざ
大声
(
たいせい
)
を発しようとすると、いけない。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なんぼ兄弟の中でも
私
(
わし
)
が
請人
(
うけにん
)
だから金を出せと云う争いから、
狂気
(
きちがい
)
見たように
猛
(
たけ
)
り立って、
私
(
わし
)
を
騙
(
かた
)
りだ悪党だと
大声
(
たいせい
)
を発して
悪口
(
あっこう
)
を言うので、門弟どもが聞入れ
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
先を見ずにその場にて一時の
快
(
かい
)
を
貪
(
むさぼ
)
る極めて短慮な者には、内容のさらにない雄弁を
揮
(
ふる
)
ってみたり、あるいは
大声
(
たいせい
)
一
喝
(
かつ
)
、相手の人には痛くもない
讒謗
(
ざんぼう
)
や冷評を
浴
(
あび
)
せかけて
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「おお! そうだ」
横手
(
よこで
)
を
拍
(
う
)
ちて、馭者は
大声
(
たいせい
)
を発せり、白糸はその声に驚かされて
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と私は
大声
(
たいせい
)
一
喝
(
かつ
)
、追い
縋
(
すが
)
って、持っていた
唖鈴
(
あれい
)
で国分の横びんたを撲った。国分は馬から飛び下りた。直ぐにかゝって来る積りで身構えをしていたら、然うでない。
屈
(
かが
)
んで頭を押えた。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
北高和尚はすこしも
惧
(
おそ
)
るゝいろなく口に
咒文
(
じゆもん
)
を
唱
(
となへ
)
大声
(
たいせい
)
一喝
(
いつかつ
)
し、
鉄如意
(
てつによい
)
を
挙
(
あげ
)
て飛つく大猫の
頭
(
かしら
)
をうち玉ひしに、かしらや
破
(
やぶ
)
れけん血ほどはしりて
衣
(
ころも
)
をけがし、
妖怪
(
えうくわい
)
は
立地
(
たちどころ
)
に
逃去
(
にげさ
)
りければ
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
渋江保さんは母山内氏
五百
(
いほ
)
の語るを聞いた。榛軒は午餐若しくは晩餐のために抽斎の家に立ち寄ることがあつた。さう云ふ時には未だ五百の姿を見ざるに、早く
大声
(
たいせい
)
に呼ぶを例とした。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
数右衛門は、持ち前の
大声
(
たいせい
)
をあげ、いきなり縁へ跳び上って
呶鳴
(
どな
)
った。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
残らず橋を渡るや否や、士官は馬上ながら急に
後
(
うしろ
)
を
捻向
(
ねじむ
)
いて、
大声
(
たいせい
)
に
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
「それは、マア、屏風の置き違えにはきまっておるが、場合が場合じゃテ、
臆病
(
おくびょう
)
なようだが、ちょっとびっくり致した。
大声
(
たいせい
)
を発して、
大人気
(
おとなげ
)
なかった。アハハハハ」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
死したるものゝ吐くを
死喝
(
しかつ
)
といい、生きたるものが吐くを
生喝
(
しょうかつ
)
という。この大喝一声は実に天地へ響く
大声
(
たいせい
)
でございまして、ガーと云ったときには気の弱いものは
胆
(
きも
)
を
挫
(
ひし
)
がれます。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
北高和尚はすこしも
惧
(
おそ
)
るゝいろなく口に
咒文
(
じゆもん
)
を
唱
(
となへ
)
大声
(
たいせい
)
一喝
(
いつかつ
)
し、
鉄如意
(
てつによい
)
を
挙
(
あげ
)
て飛つく大猫の
頭
(
かしら
)
をうち玉ひしに、かしらや
破
(
やぶ
)
れけん血ほどはしりて
衣
(
ころも
)
をけがし、
妖怪
(
えうくわい
)
は
立地
(
たちどころ
)
に
逃去
(
にげさ
)
りければ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
そこで、士官連が是公に向って、今夜の会は大成功であるとか、非常に
盛
(
さかん
)
であったとか、口々に賛辞を
呈
(
てい
)
したものだから、是公はやむをえず、
大声
(
たいせい
)
を振り
絞
(
しぼ
)
って
gentlemen
(
ゼントルメン
)
! と叫んだ。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と、
大声
(
たいせい
)
で名乗ったり、また
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
大声
(
たいせい
)
に
呼
(
よば
)
わりましては又我に返り
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と云うと文治は座を正して
大声
(
たいせい
)
に
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“大声”で始まる語句
大声疾呼
大声叱呼
大声高笑