“猛火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みょうか30.8%
みやうくわ30.8%
まうくわ23.1%
もうか15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに、葛西かさいやついちめんは、冷たいような猛火みょうかだった。極熱のほのおが燃えきわまると、逆に、しいんと冷寂な「」の世界が降りて来る——。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このままで行けば、結局、あの「ぢやぼ」につかまつて、体も魂も、「ほろぶることなき猛火みやうくわ」に、焼かれなければ、ならない。
煙草と悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
れぞ虎髯大尉こぜんたいゐ大勳功だいくんこう! いましも死物狂しにものぐるひに、本艦ほんかん目掛めがけて、突貫とつくわんきた一船いつせん彈藥庫だんやくこ命中めいちうして、船中せんちう船外せんぐわい猛火まうくわ㷔々えん/\かぢ微塵みじんくだけて、ふね獨樂こまごとまわる、海底かいていよりは海底戰鬪艇かいていせんとうてい
えんえんともえあがる猛火もうかに、三じゃく青竜刀せいりゅうとうをあおくかがやかし、ゆくてに立った六しゃくゆたかの明兵みんぺいがあった。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)