“もうか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
35.7%
真岡35.7%
猛火14.3%
孟夏7.1%
孟軻7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらたに町制が敷かれたのと、山手やまのてに遊園地が出来たのと、名所に石の橋が竣成したのと、橋の欄干に、花電燈がいたのと、従って景気がいのと、もうかるのと
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宇都宮家は太閤がその娘を差出せといったのを聞かなかった為に闕所にせられて、その子が浪人をし、ずっと南の芳賀郡の真岡もうかという処に逃げのびた。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
あなやとおももなく、猛火もうかぞくかくれた反対はんたい草叢くさむらうつってまいりました……。
庚申こうしんの年孟夏もうか居を麻布あざぶに移す。ペンキ塗の二階家なり。因って偏奇館へんきかんと名づく。内に障子襖なく代うるに扉を以てし窓に雨戸を用いず硝子ガラスを張り床に畳を敷かずとうを置く。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
孟軻もうかの語に、志士は溝壑こうがくにあるを忘れず、勇士はそのこうべうしなうを忘れずと。余は昨今のごとき騒々しい世にありて、キンダマの保全法くらいは是非たしなみ置かねばならぬと存ずる。