もうか)” の例文
あとで売れば何のくらいもうかったか知れねえのに、惜いことをした、此の人は、う云う気だから力を落さねえのだな、おいお老爺さんが死んだら困るだろう
あらたに町制が敷かれたのと、山手やまのてに遊園地が出来たのと、名所に石の橋が竣成したのと、橋の欄干に、花電燈がいたのと、従って景気がいのと、もうかるのと
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いろいろ大損害もしたけれど、その後「恐龍艇の冒険」だの「恐龍を見た話」などを放送したり、本にして出版したりしたので、たいへんもうかって金もちになった。
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「なあ、ペーター・ヤコレウイチ、二人の若いのをのせてやりゃ、金はらくらくともうかるじゃないか。」
(新字新仮名) / 黒島伝治(著)
「上田じゃもうかりよって儲りよって困るじゃろ」
猫車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)