“儲位”の読み方と例文
読み方割合
ちょい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
谷氏こくしの史に、建文帝、生れて十年にして懿文いぶんしゅっすとあるは、けだ脱字だつじにして、父君に別れ、儲位ちょいに立ちたまえる時は、まさしく十六歳におわしける。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これよりさき、太孫の儲位ちょいくや、太祖太孫を愛せざるにあらずといえども、太孫の人となり仁孝聡頴そうえいにして、学を好み書を読むことはこれ有り、然も勇壮果決の意気ははなはだ欠く。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ここおいて太祖ひそか儲位ちょいえんとするに有りしが、劉三吾りゅうさんごこれはばみたり。三吾は名は如孫じょそんげんの遺臣なりしが、博学にして、文をくしたりければ、洪武十八年召されてでゝ仕えぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)