“ちょい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チョイ
語句割合
一寸71.4%
14.3%
儲位14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の父が又その通りで、父が大阪に居るとき山陽先生は京都に居り、是非ぜひ交際しなければならぬはずであるに一寸ちょいとも付合わぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一緒にいる時分は、ほんのちょいとした可笑おかしいことでも、くやしいことでも即座にちまけて何とかかんとか言って貰わねば気が済まなかったものだ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
じゃ、古い外套とんびだが、あれでも置いとこう、と、私が座敷に戻って来ると、神経質のお宮は、もう感付いたか、ちょいと顔を青くして、心配そうに
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
谷氏こくしの史に、建文帝、生れて十年にして懿文いぶんしゅっすとあるは、けだ脱字だつじにして、父君に別れ、儲位ちょいに立ちたまえる時は、まさしく十六歳におわしける。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これよりさき、太孫の儲位ちょいくや、太祖太孫を愛せざるにあらずといえども、太孫の人となり仁孝聡頴そうえいにして、学を好み書を読むことはこれ有り、然も勇壮果決の意気ははなはだ欠く。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)