ちょい)” の例文
一緒にいる時分は、ほんのちょいとした可笑おかしいことでも、くやしいことでも即座にちまけて何とかかんとか言って貰わねば気が済まなかったものだ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
じゃ、古い外套とんびだが、あれでも置いとこう、と、私が座敷に戻って来ると、神経質のお宮は、もう感付いたか、ちょいと顔を青くして、心配そうに
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
此間こないだの晩もあるのに、あんまり来ようが遅いから、来たらちょい口説くぜつを言ってやろう、それでも最う来るだろうから、一つ寝入った風をしていてやれ
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)