“猛禽”の読み方と例文
読み方割合
もうきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ふざけちゃいけないよ。野獣猛禽もうきん、何がみ合った血やら知れたもんじゃない。おまえ方は朝ッぱらからわしの家へ因縁をつけに来たのかよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
屋の棟には猛禽もうきんの叫びもなく、籠の中には鷲の子のはばたきもありません。胆吹山の山腹の夜は、更けきっている。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
略奪者たる大貴族の跋扈ばっこした幾世紀かが、一民族の中に、たとえば猛禽もうきん倨傲きょごう貪欲どんよくな面影を刻み込むときには、その地金は変化することがあっても、印刻はそのまま残るものである。