“猛々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけだけ85.0%
たけ/″\15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、じりじりとあせってもならぬ。姿こそ、変生女性へんじょうにょしょうよそおっては居れ、胆は、あくまで猛々たけだけしいわたしでなければならぬ。眠ろう——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
わした殿輩に対して、詫びをする覚悟でおるのだ。すこしは、声も尖ろう、眼いろも猛々たけだけしゅうなるは、むしろ兄の愛情というものだ
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
娘を殺したのがお狩場の四郎だつたら、飛びかかつて、噛み殺しもし兼ねまじき、動物的な本能の怒りが、この老人を一しゆん此上もない猛々たけ/″\しいものに見せるのです。
手品師はきつと真面目まじめな顔にかへつて、右手に少し長い刀を取り上げた。緊張がしばらく彼の顔にみなぎる……額のあたりが少しあをざめて、眼が猛々たけ/″\しく左腕に注がれた。
手品師 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)