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猛々
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たけ/″\
ふりがな文庫
“
猛々
(
たけ/″\
)” の例文
娘を殺したのがお狩場の四郎だつたら、飛びかかつて、噛み殺しもし兼ねまじき、動物的な本能の怒りが、この老人を一
瞬
(
しゆん
)
此上もない
猛々
(
たけ/″\
)
しいものに見せるのです。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
手品師はきつと
真面目
(
まじめ
)
な顔に
還
(
かへ
)
つて、右手に少し長い刀を取り上げた。緊張がしばらく彼の顔に
漲
(
みなぎ
)
る……額のあたりが少し
蒼
(
あを
)
ざめて、眼が
猛々
(
たけ/″\
)
しく左腕に注がれた。
手品師
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
猛々
(
たけ/″\
)
しい犬は、小屋をも遠巻きに取巻いて、波のように、うごめき呻っていた。月のかげんで、眼だけが、けい/\と光っているのも見えた。すぐさま、彼等は、銃を取った。
前哨
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
しかし、この
猛々
(
たけ/″\
)
しい喜びも、
速
(
はや
)
まつてゐた脈搏が
鎭
(
しづ
)
まると同じ
速
(
はや
)
さで鎭まつていつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
高手小手に
縛
(
いまし
)
めたり
斯
(
かゝ
)
りし程に兩人の者共大いに驚き是は
何故
(
なにゆゑ
)
と
嘆
(
なげ
)
きければ越前守殿
呵々
(
から/\
)
と笑はれ
盜人
(
ぬすびと
)
猛々
(
たけ/″\
)
しとは汝等が事なり其金子は此間
盜
(
ぬす
)
まれし者有て
疾
(
とく
)
に此方へ訴へたり然るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
口の大きいのと出張つた頬骨のために、一層
猛々
(
たけ/″\
)
しく意地悪さうに見えるが、然しその子供らしい小さなしよんぼりした眼と、愛嬌のある口元とが、どうやら程よく其表情を
柔
(
やはら
)
げてゐる。
人妻
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
變て申に久兵衞は
冷笑
(
あざわら
)
ひ
否々
(
いや/\
)
人は見かけに寄ぬもの其時
其所
(
そこ
)
に
居合
(
ゐあは
)
せたは文右衞門殿ばかりゆゑ盜まれたるに
相違
(
さうゐ
)
なし
盜人
(
ぬすびと
)
猛々
(
たけ/″\
)
しとは此事なりと云ひければお政は
彌々
(
いよ/\
)
やつ氣となり私しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ば見た事もなしと云しが扨々俗家に云
盜
(
ぬす
)
人
猛々
(
たけ/″\
)
しとは汝が事なり今更
斯
(
かゝ
)
る惡人に
交
(
かは
)
す
詞
(
ことば
)
はなけれども
釋迦
(
しやか
)
は又三界の
森羅
(
しんら
)
萬
象
(
しやう
)
捨給
(
すてたま
)
はず汝の如き大惡人
善
(
ぜん
)
道に
導
(
みちび
)
き度思ふがゆゑ及ばずながら出家に
列
(
つら
)
なる大源が申處を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
猛
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
々
3画
“猛々”で始まる語句
猛々敷