“猪子伴作”の読み方と例文
読み方割合
いのこばんさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穴山あなやまの四天王てんのう猪子伴作いのこばんさく足助主水正あすけもんどのしょう、その他の郎党ろうどうは、民部が神のごとき采配ぶりにたちまち頽勢たいせいりかえし、猛然もうぜん血槍ちやりをふるって追撃ついげきしてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
猪子伴作いのこばんさくは、次にこうわめきながら、駕籠の扉口とぐち土足どそくではげしくけとばした。と、あしもとが、不意に軽くすくわれたので、伴作はあッといってうしろへよろめく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あやういかな、危ういかな、かしこの窪地くぼちへ追いこまれた猪子伴作いのこばんさく天野刑部あまのぎょうぶ、その他十七、八名の味方の者どもこそ、すんでに敵の術中じゅっちゅうにおちいり、みな殺しとなるばかり」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)