“語気”のいろいろな読み方と例文
旧字:語氣
読み方割合
ごき71.4%
いいかた14.3%
ことば14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猛然もうぜん立ちあがった糟谷はわが子を足もとへたおし、ところきらわずげんこつを打ちおろした。芳輔はほとんど他人たにんとけんかするごとき語気ごき態度たいど反抗はんこうした。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
八郎が剥身屋むきみやの親仁に軽く会釈をしたが、その語気いいかたは、故郷人ふるさとびとに対するしたしみぶりか、かえって他人がましい行儀だてだか、分らないうちに、ひさしを離れて、辻で人ごみを出る内儀と一所になった。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『実は今夜少しばかり話がありますから、それでお泊りなされというのだから、お泊りなされというたらお泊りなされ』と語気ことばがややろうなって参りました。舌も少し廻りかねるていでございました。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)