語気いいかた)” の例文
旧字:語氣
八郎が剥身屋むきみやの親仁に軽く会釈をしたが、その語気いいかたは、故郷人ふるさとびとに対するしたしみぶりか、かえって他人がましい行儀だてだか、分らないうちに、ひさしを離れて、辻で人ごみを出る内儀と一所になった。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)