“ごき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゴキ
語句割合
語気18.5%
語氣14.8%
呉起11.1%
御気11.1%
五器7.4%
五畿7.4%
御器7.4%
五鬼3.7%
呉器3.7%
呉姫3.7%
後鬼3.7%
碁器3.7%
碁棋3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
力ずくでも書類をうばいかえそうと、いきなり泰二君のゆくてに立ちふさがり、「泰ちゃん、おまえなにをするんです。」と、はげしい語気ごきでおしかりになりました。
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あなたが(このあなたがは、とてもではあらはせないけれど、語氣ごきつよめてつているのですよ)兎角とかくまあちやんのこゑ母親はゝおやらしい注意ちういをひかれがちなのを
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
呉起ごきしんを討ち五城を抜かんとして出征した陣中での事。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お座敷へと申すところですが、御気ごきさくにこちらでおくつろぎくださいまし……三間みまともとってはございますが」
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
と頼めど持來らず徳利などに入るゝに及ばず有合す碗石わんいし五器ごきにも汲み來れときてもいつかな持ち來らず四人爐を圍みて只風雅の骨髓に徹するを
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
建武いらい武家はむかしの下種げすとみなされ、公卿専横の御支配もすでに腐爛ふらんの状にある。みちのく、北陸、五畿ごき、山陰山陽、武家の不平の声なき所はなく、九州とても鬱勃うつぼつは久しかろう。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はや菩提寺ぼだいじからは、法事の諸道具、仏器一切が運び込まれていたから、石秀せきしゅうは寺男とともに、祭壇をくみたて、仏像、燈明、御器ごきかね、太鼓、けい香華こうげなどをかざりたてたり
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それよりも今一段と顕著なる実例は、大和吉野の大峯山下の五鬼ごきであります。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「井戸」「雲鶴うんかく」「熊川こもがい」「呉器ごき」「魚屋ととや」「金海」等々々。その名は甚だ多い。だが中で味わいの最も深いのは「井戸」である。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
緩舞かんぶ 呉姫ごき 
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
葛城かつらぎの神を駆使したり、前鬼ぜんき後鬼ごきを従えたり、伊豆の大島から富士へ飛んだり、末には母を銕鉢てつばちへ入れて外国へ行ったなどということであるが、余りあてになろう訳もない。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
二人は又怪しげな碁器ごきの中の石をガチヤガチヤ言はせて、果し合ひ眼で對しました。
「余幼年より絶えて知らざること、古楽、管絃、猿楽、俗謡、碁棋ごき、諸勝負、妓館、声色の遊、すべて其の趣を得ず。況や少年より好事多端かうずたたん暇なき故なり。勝負を好まざるは余頤養いやうの意あればなり。」
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)