“みけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミケ
語句割合
三毛48.3%
御食27.6%
御気3.4%
御膳3.4%
御飯3.4%
御餉3.4%
御饌3.4%
御饗3.4%
見毛3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「アオン、アオンといっているだろう。あれは、くろいどらねこだよ。そして、ニャア、ニャアといっているのは、三毛みけなんだよ。」
ねことおしるこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぜひなく、権大ノ局も小宰相も、そのまま艫の端で、御食みけの支度をつづけていたが、追捕船ついぶぶねから射て来る矢は、はや幾筋もそこらに刺さった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「法皇とても、おなじお気持でいらせられる。御気みけしきにこそ出されぬが、お憤りはどんなにか、鬱積していらるるのじゃ。さものうては、新大納言はじめ、われらどう歯ぎしりしたところで、うごきはせぬ。……」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
広瀬の川合に称辞たゝへごと竟へ奉る、皇神の御名を白さく、御膳みけ持たす若宇加ノ売ノ命と御名は白して、此の皇神の前に辞竟へ奉らく。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
すなはちその島より傳ひて、吉備きびの國に幸でましき。ここに黒日賣、その國の山縣やまがたところ一一におほましまさしめて、大御飯みけ獻りき。
彼女が中殿へ伺った頃は、みかどはすでに、御餉みけ御座ぎょざについて、陪膳のお相手を待ち久しげにしておられた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いよいよ丑の上刻となれば、露払い、御弓箭おゆみや大幡おおはた御楯みたて神馬じんめ、神主を先頭に禰宜、巫、神人。そのあとに八基の御神輿ごしんよ御饌みけ、長持。氏子総代に産子うぶこ三十人。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
さなきだに、事の勃発いらい、天皇の御憂悶ごゆうもんは申すまでもない。御饗みけもお減りになったと大膳寮ではいっている。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うか、それで婆ア様ア悦んで行くのだ、久しく尋ねねえだが秋口は用が多えで此の間買った馬は二両五粒だが、たけえ馬だ、見毛みけいが、うも膝頭ひざっこ突く馬で下り坂は危ねえの
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)