“産子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うぶこ33.3%
うぶご33.3%
さんし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いよいよ丑の上刻となれば、露払い、御弓箭おゆみや大幡おおはた御楯みたて神馬じんめ、神主を先頭に禰宜、巫、神人。そのあとに八基の御神輿ごしんよ御饌みけ、長持。氏子総代に産子うぶこ三十人。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
詣づらく朝の弥撒ミサにし毛のあか産子うぶごき来て母貧しかり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
愛によらざる産子さんしは、産者にとって罪悪であり、子女にとって救われざる不幸である。愛によって生れ出た子女が、侮辱をこうむらねばならぬのは、この上なき曲事きょくじである。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)