“腐爛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふらん91.9%
うじゃじゃ2.7%
くさ2.7%
くずれ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはみな、宋朝そうちょう腐爛ふらんの悪世相が、下天げてんに描きだしつつある必然な外道げどうの図絵だ——。これを人心のすさびと嘆くも、おろかであろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうでなければ清元きよもと常磐津ときわず腐爛うじゃじゃけている御家人芝居。ここへ来ても、こんなものを見せられるのか。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
永代橋えいたいばし上流かみに女の死骸が流れ着いたとある新聞紙の記事に、お熊が念のために見定めに行くと、顔は腐爛くさってそれぞとは決められないが、着物はまさしく吉里が着て出た物に相違なかッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
頤に腐爛くずれを持った獅子顔を正面に向け、階段を下り切ったのは、それから間もなくのことであった。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)