“下種”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げす86.7%
かしゅ6.7%
げしゅ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下種げすの頓馬野郎め、これでも歴乎れつきとした官吏で、抑も貴樣たちとは身分が違ふぞ! だがどうも仕方がないから、おれは帽子を手にとり
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
これけだし、すでに腹の畑はこやしができ、掘り起こされて土壤どじょうが柔かになり、下種かしゅの時おそしと待っているところに、空飛ぶ鳥が偶然ぐうぜんりゅうおとしたり
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
或る下種げしゅの物売りの話にては一年あまり下役につきしよく似し人ありしが、首尾わるく辞してよりゆくへ知るべくもなしとのことなり。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)