“下衆”の読み方と例文
読み方割合
げす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
米俵を二俵ずつ、左右へ積んだ馬をひいて、汗衫かざみ一つの下衆げすが、三条坊門のつじを曲がりながら、汗もふかずに、炎天の大路おおじを南へ下って来る。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
逢ったが最後殺すとあっては、八重梅にとっては物騒な奴、俺にとっても邪魔な下衆げす、そっちで逃げようと焦せっても、こうなればこっちで許さない。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
加賀の某郡の下衆げす七人一党として兵仗を具えて海に出で釣りを事とす、ある時風にうて苦しむと遥かに大きな島ありて、人がわざと引き寄するようにその島に船寄る