“大路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほぢ43.1%
おおじ38.5%
たいろ6.2%
オホヂ6.2%
おおみち3.1%
だいろ1.5%
トレド1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゴシツクの塔が中断せられて意外な所でさきを見せたり、高い屋根の並ぶ大路おほぢが地下鉄道のほらの様に見えたりするのも霧のせいだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
それがまた末はほのぼのと霞をかけた二条の大路おおじのはてのはてまで、ありとあらゆる烏帽子えぼしの波をざわめかせて居るのでございます。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これよりみやこし驛に至る、坦々たん/\の如き大路たいろにして、木曾川は遠く開けたる左方の山の東麓を流れ、またその髣髴を得べからず。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
朱雀大路オホヂも、こゝまで来ると、縦横に通る地割りの太い路筋ばかりが、白々として居て、どの区画にも区画にも、家は建つて居ない。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
坂もおりたり、のぼりたり、大路おおみちと覚しき町にも出でたり、暗きこみち辿たどりたり、野もよこぎりぬ。あぜも越えぬ。あとをも見ずてけたりし。
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
支那へ行く大路だいろもとむと朝いでて夕かへらぬ逍遙人せうえうびと
短歌 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
先づ今宵は大路トレドまで出でゝ、面白く時を過さん。世の中は驅足かけあしして行く如し。而して人々のおのが荷を負ひたり。鉛の重さなるもあり。翫具おもちやと一般なるもあり。