トップ
>
下衆
>
げす
ふりがな文庫
“
下衆
(
げす
)” の例文
米俵を二俵ずつ、左右へ積んだ馬をひいて、
汗衫
(
かざみ
)
一つの
下衆
(
げす
)
が、三条坊門の
辻
(
つじ
)
を曲がりながら、汗もふかずに、炎天の
大路
(
おおじ
)
を南へ下って来る。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
逢ったが最後殺すとあっては、八重梅にとっては物騒な奴、俺にとっても邪魔な
下衆
(
げす
)
、そっちで逃げようと焦せっても、こうなればこっちで許さない。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
加賀の某郡の
下衆
(
げす
)
七人一党として兵仗を具えて海に出で釣りを事とす、ある時風に
遭
(
お
)
うて苦しむと遥かに大きな島ありて、人がわざと引き寄するようにその島に船寄る
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
守
(
かみ
)
は、すこし
微醺
(
びくん
)
を帯びたまま、
郡司
(
ぐんじ
)
が雪深い
越
(
こし
)
に下っている息子の自慢話などをしているのをききながら、
折敷
(
おしき
)
や菓子などを運んでくる男女の
下衆
(
げす
)
たちのなかに、一人の小がらな女に目をとめて
曠野
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
下衆
(
げす
)
、
上﨟
(
じやうらふ
)
の
際
(
きは
)
もなく
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
……それが女の心持ち! いえいえ
下衆
(
げす
)
の、妾のような、女芸人の心持ち! ……これだけはお信じくださいまし! 今は、今こそ、生一本に、ア、あなたを愛しております! ……死ぬのだ
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
釣をする
下衆
(
げす
)
これは騒々しい法師が来たものだ。
往生絵巻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
衆
常用漢字
小6
部首:⾎
12画
“下衆”で始まる語句
下衆女
下衆儕