“打萎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちしお58.8%
うちしを41.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日は前日のごとき元気なく、そっと大原の側に寄り「満さん、あんまり遅いから心配して迎いに来たのよ」と打萎うちしおれて悲し気に言う。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
彼女それ打萎うちしおれた侘しそうな風をしていたが、その姿をちらと見ると前の女が子供の方へ声をかけた。
二人の母親 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
二人は宙を飛んで一色邸に駈付けましたが、打萎うちしをれた道庵を慰めるすべもなく、何うする事も出來ない有樣だつたのです。
朽木のおのづかくづれ行くらんやうにも打萎うちしをれて見えし老女は、猛然もうねんとして振仰ぎ、血声をしぼりて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)