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打萎
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うちしお
ふりがな文庫
“
打萎
(
うちしお
)” の例文
今日は前日の
如
(
ごと
)
き元気なく、そっと大原の側に寄り「満さん、あんまり遅いから心配して迎いに来たのよ」と
打萎
(
うちしお
)
れて悲し気に言う。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
彼女
(
それ
)
も
打萎
(
うちしお
)
れた侘しそうな風をしていたが、その姿をちらと見ると前の女が子供の方へ声をかけた。
二人の母親
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「……ですが……私はとても、そんな出世の出来る者では御座いません」と急にお玉は
打萎
(
うちしお
)
れた。
悪因縁の怨
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
母屋へ行って支配人の常吉に逢ってみると、これも
恰幅
(
かっぷく
)
の好い五十男で、ひどく
甥
(
おい
)
の勇次郎の死んだのが打撃だったらしく、大きな身体で
打萎
(
うちしお
)
れているのは気の毒でした。
銭形平次捕物控:113 北冥の魚
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
開幕前妾がひどく
打萎
(
うちしお
)
れているのを見て、一座の日本女優の松子がそれと察して、ジョージ・佐野が、今日は珍らしくはしゃいで好きな場末の流行歌などを歌ってふざけていたなどと
バルザックの寝巻姿
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
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と云われ新吉は
打萎
(
うちしお
)
れ溜息を
吐
(
つ
)
きながらお賤に向い
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(
打萎
(
うちしお
)
れたる様子。)
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
...
潰
(
つぶ
)
して逃げ出すだろう。お登和や、
豚饂飩
(
ぶたうどん
)
が出来ているなら私におくれな」妹「ハイ、お客様にも差上げましょうか」と大原の様子を
窺
(
うかが
)
えども大原は
打萎
(
うちしお
)
れて黙っている。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
娘の沈んだ声も、
打萎
(
うちしお
)
れた様子も、彦兵衛の怒りを
宥
(
なだ
)
める
由
(
よし
)
はなかったでしょう。
銭形平次捕物控:075 巾着切りの娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は
打萎
(
うちしお
)
れて引下がる和助の後ろ姿を見ております。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
萎
常用漢字
中学
部首:⾋
11画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀