“柘榴口”の読み方と例文
読み方割合
ざくろぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いたにはあまり人がりませぬで、四五にんりました。此湯このゆ昔風むかしふう柘榴口ざくろぐちではないけれども、はいるところ一寸ちよつと薄暗うすぐらくなつてります。
年始まはり (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「二三人いたようですが、しばらく柘榴口ざくろぐちから出ずに、夢中でのどを聞かせていたから、どんな野郎がいたか、ろくに見やしません」
柘榴口ざくろぐちの中の歌祭文うたざいもんにも、めりやすやよしこのの声が加わった。ここにはもちろん、今彼の心に影を落した悠久ゆうきゅうなものの姿は、微塵みじんもない。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)